「まがいもの」が「主流」になるとき

アサヒビールの営業マンに面白い話を聞きました。


バターの代替品としてマーガリンが登場しました。
原料は乳(主に牛乳)と基準がしっかりしているバターに比べ、
マーガリンは、大豆やコーン、魚や豚などなどの植物性・動物性の油脂が原料であり、
カロリーを減らしたものやバター風味、ガーリック風味など、多品種で幅広い。


今のスーパーの売り場を見ると
8対2くらいの割合で断然マーガリンの方が多いです。
だからといって、バターがなくなるわけではなく、
バターはバターファンをしっかりともち、
マーガリンとバターの両方を使い分けている人もいる。


バターとマーガリンの現状が、
「ビール」と「発泡酒第3のビール」の今後を
表しているのではないかとおっしゃていました。


確かに、最近はやりのカロリーや糖質をカットしたもの、
アルコール度数が高いもの、低いもの、ジンジャー風味など
いろいろな種類のものが発売されて、売り場をにぎわしています。


食文化は、時代とともに変化していきます。
第3のビールは、約5年しか経っていないのにこの存在感はスゴイですね。
(ちなみに第一号はサッポロビールの「ドラフトワン」です)


昨年は、第3のビール発泡酒を累計課税数量で抜きました。
お財布の紐が固いといわれる今、第3のビールはますます伸びそうです。


発泡酒第3のビールだけは飲まない!」
と、以前言っていた人が、
今はしっかり飲んでいる人、意外に多くないですか?


消費者が安さを求め、量が拡大し、質が上がっていく。


アサヒの方が、おっしゃていました。

「だんだん“まがいもの”といわれていたものが“主流”になっていくのかもしれません」と。



この写真は、先週末アサヒビールの福島工場見学に行った際、あったライトです。
ビールをイメージした明かりだそうで、飲みたくなってくる効果も!??
(ビール工場の見学は、できたてのビールが飲めてオススメですよ)



【今日の1%】


質に自信がなければ、量で勝負する。そして、質を上げていく。