『未来の食卓』

お久しぶりです。
今年の1月後半から平日はほぼ毎日更新していましたが、
「ブログの夏休み」を2週間とりました。
(私は元気ですのでご安心を!?)



この間、
夫のおじいさんのお墓参りを兼ねて富山旅行をしたり、
映画を観たり、
「アート夏カフェ」に参加したり、
フツーに会社で仕事したり、
自分自身に深くもぐったり(これが意外に一番しんどい)
していました。
追々ブログでも触れていきますね。


観に行ってきた映画とは『未来の食卓』(フランス)。


「食」関係の映画はどうしても惹かれます。
仕事関係なく、やっぱり好きですね。


完全オーガニックの給食を始めたフランスのある村での取り組みを
ユネスコ会議での内容を織り交ぜながら
紹介していくドキュメンタリー映画です。



平坦になりやすい日常生活での取り組みを
構成力で魅せていきます。


映画の始まり部分での危機感の持たせ方が
欧米の映画っぽい。
欧米の人ってなんであんなにスピーチが上手なんでしょうね。


1、身近にガンにかかった人はいますか?
2、身近に糖尿病患者はいますか?
3、身近に不妊症で悩む人はいますか?


と、それぞれユネスコ会議の参加者に挙手をさせ、
現代の不健康さを身近であることと認識させます。


そして、今は、近代史で初めて経験する
「子どもが大人よりも健康的に劣る時代になるかもしれない」とスタート。


頭(理論)と、心(感情)の両方から
オーガニック食を薦めていきます。


すべてオーガニックは難しいけれど、
オーガニック食材や
減農薬のお野菜を増やしていこうっと
素直に思わせます。


自分や家族の体のためだけじゃなくって、
なんとなく地球や農家の方にも
それが幸せなのじゃないかと。


もちろん、世界の人口分をオーガニック農法でまかなえるのか?
といった大きな問題はあります。
曲がった野菜や、虫のついた野菜を買うのか、
害虫で全滅したらどうするのか・・・
課題は山積。


私にそれらを答えることはできませんが、
「できることから少しずつ」
ですよね。


地下鉄サリン事件を思い出すようなガスマスクをしながら
農薬を撒く農家の人の映像は脳裏に焼き付いています。


農薬を使用するたびに体調が悪くなる農家の人、
農村で、子どものガン患者が増えている話などの悲劇は
観ているだけで胸が苦しくなってきます。


私は、もともと田んぼがたくさんある環境で育ったので、
農薬に対して、
もしかして人よりも嫌悪感が強いのかもしれません。


田んぼに農薬を撒く時期は
独特のニオイがあり、
小川(というより用水路?)のフナが白いお腹をだして
プカプカと浮いて死んでいるのを見ているから。


今の農薬は、それほど強くないのかもしれませんが、
「なんでお魚を殺しちゃうの!」
と、悲しくも、なんだか怖い気持ちで見ていたことを思い出します。


映画では、子どもたちが最初と最後に歌う曲の
歌詞とリズムが、力強くも感情を揺さぶります。


もちろん、先にも述べましたが
感情的なだけでなく、
専門家たちのデータや意見もちりばめられ
説得力ある映画です。


(もう少し反対意見に対する回答があると
 もっともっと良かった気もしますが)


食に興味がある方、ぜひご覧にくださいね!


イムリーに8月22日の日経新聞
有機野菜や自然食品の宅配サービスの記事が
載っていたのでメモっときますね。


らでぃっしゅぼーや(野菜を食べる育ち盛りの子供がいる家庭に)
大地を守る会(食品の安全基準に敏感な産前産後のお母さんに)
パルシステム(産前産後のお母さん、育ち盛りの子供がいる家庭、高齢者に)
オイシックス(独身、共働き夫婦に)


※( )内は新聞が書く「こんな人におすすめ」です。
 詳しくは、各社のHPをご覧くださいね。



【今日の1%】


口に入れるもの、その背景を再度よく考える。