『伊勢神宮と神々の美術』展

よく晴れた海の日は、上野の東京国立博物館で開催されている
伊勢神宮と神々の美術』展に行ってきました。

伊勢神宮は20年に一度、
遷宮(せんぐう/お引越しのようなもの)をします。


次回は平成25年(2013)に第62回の式年遷宮(しきねんせんぐう)が行われ、
それを記念して、
伊勢神宮の神宝や「古事記」「日本書紀」などの古文書、
絵画、工芸品などが、展示・紹介されていました。


ちなみに、音声ガイドは、あの美輪明宏さん!
少し震えるまったりとした声が
なんともいえません。


今回、もっとも私の目を奪ったのが
「玉纏御太刀(たままきのおんたち)」。


祭事に使われるだろう
とてもきらびやかに装飾した太刀で、
持ち手を囲むように鈴が付いて、
金細工やたくさんの色とりどりの美しい石?ガラス?が
ついたもの。
今風に言ってしまうと、超豪華にデコってます(笑)




20年に一度の遷宮は、飛鳥時代から行われ、
正殿だけでなく、
神さまにお供えする御装束や御神宝も新しく作られるのだそう。


その数およそ800種、1600点!
ちなみに、遷宮のためにいくらかかると思いますか?
じゃーん


550億円!


ってことは、単純計算して
1年  27.5億円で、
1ヶ月  2.3億円必要……。


20年ごとに遷宮するなんて、
日本って、神様からして新しいもの好き??


遷宮のたびに新調するのは、
ついもったいない? と思わないでもないですが、
「伝統や技術の伝承」という面では
とても意味があると思い直した次第です。


すごいモノばかりなので、
今でも、これを作れる人がいるの? 
と、いらぬ心配までしてしまいました。


「伝統や技術の伝承」というのと同時に
私の印象に残ったのが、
伊勢神宮には神と仏の両方が祭られているということ。


昔、政治的にイロイロあったのでしょうが、
神さまと仏さま両方いるという
不思議な空間であり、
それに違和感がないというのも
不思議な国です。


4年後の第62回の式年遷宮
にぎやかに開催されるのでしょうね。
久しぶりにお伊勢参りをしたくなりました。


そうそう、
お土産品売り場で売っていた「赤福」が売っています。
つい買ってしまいました(笑)


【今日の1%】


技術の伝承に役立ててもらう寄付をする。


(寄付用の箱がある神社にて)


今日のあしあと

皆既日食の今日、空をご覧になりましたか?
厚い雲に覆われて見えませんでしたが、
社内では、薄い雲の谷間から見た人もいました(本人いわく)。

会社の窓から、小さな公園を見下ろすと、
公園にいる人たちが全員立って、
同じ方向を向いています。
その姿は、ちょっと面白かったです。

何だか、南極のペンギンみたい(笑)