「麦秋至(むぎのときいたる)」です

初めての土地へ行ったとき、
今までの自分の常識と違うことに
びっくりしたことはありませんか?

例えば、食料品店の売り場で、
魚やお野菜、調味料とか、
あまり馴染みがないものがあったり
自分にとって、いつものものがなかったり。


夫の転勤で、
北関東である埼玉県熊谷市に5年くらい住んでいました。
初めての年、
初夏のこの季節に、
畑一面が黄金色に染まっていて
びっくりしたことを覚えています。


とても違和感がありました。
だって、初夏なのに景色がまるで秋


そもそも、田んぼに囲まれて育った私は
田んぼの様子、稲の発育状況で自然に季節を実感していました。
初夏のこの季節なら、
水を張った田に、
まだ背の低い青々とした苗が並んでいる頃、のはず。


だから、この季節に実りの時期を迎えた麦畑に
常識が変わってしまったような驚きがありました。


びっくりした後、
これが「麦秋」かぁと、しみじみ。


熊谷市の小麦は、埼玉県で1位、全国でも5位(08年産)の産地です。
麦畑がたくさんあるはずでした。
(ちなみに、おうどんがおいしかったです)


一年を二十四節気に分け、
さらに5日ずつに分けた七十二候(しちじゅうにこう)では、
今がまさしく
麦秋至(むぎのときいたる)」。


熊谷市から引っ越しして、1年ちょっと。
麦畑の景色や腰の強いうどん屋さんが懐かしい。
ちなみに、冬になると
ネギのおいしさを(「深谷ネギ」がおいしくて安い♪)、
思い出します。

(そういえば、遊びに来た母は、
 庭木の切り方が違うと言っていました。
 私にはよくわかりませんでしたが、違いっていろいろありますね)


【今日の1%】


季節の色・形を記憶する。