「蛙(かわず)始めて鳴く」

昨日の夕方、
今年初めてのカエルの鳴き声を聞きました。


「夏がやってくるなぁ」


と思っていたら、
二十四節気をさらに5日ずつに分けた七十二候(しちじゅうにこう)では
子どもの日から今週の土曜日までは、蛙が鳴き始めるという


蛙始鳴(かわづはじめてなく)」(5月5〜9日)


なのだそうです。


ほほぅ。七十二候、なかなか美しいです。
他にも見てみると、


2月4日は、「東風解凍(はるかぜこほりをとく)」
3月1日は、「草木萌動(さうもくめばえいづる)」
11月2日は、「楓蔦黄(もみぢつたきばむ」


などなど、短文で日本の四季を表現していて
読んでいても飽きません。
(ちなみに田んぼに囲まれて育った私は、蛙は苦手ですが
 蛙の声を聞くと落ち着きます)


と、いうのも今夜はフードコーディネーターの友人に
六本木の「さだ吉」という紹介制の日本料理屋(ジャンル分けすると居酒屋?)に
連れて行ってもらいました。


そのお店のご主人・三浦さんが、お料理を七十二候という暦に沿って
お客さんである川口澄子さんのイラストと一緒に
「七十二候美味禮讚」という本を書いており、それに見入っていたというわけ。


そのお店「さだ吉」さんは、
お料理は、新鮮でこだわった素材を使って、
ていねいに作ってあり、
食べたものにハズレなし!
(私はお酒が強くないのでよくわかりませんが、
日本酒や焼酎好きな方にはたまらない品揃えのようでした)


焼きたけのこや稚鮎の酢の物、鴨の旨煮と花山椒などなど、
最後のおうどん「さだ吉」(鶏肉と京揚げと葱入り)まで
春〜初夏の香りが口の中いっぱいにひろがるものや
うまみをじわ〜っと感じるものなど、
とにかくおいしい。


特に〆のおうどんは、うわさ通りの
透き通った上品な昆布だしで、大満足。


女性5人でお邪魔したのですが、
話に花が咲きすぎて、帰りが遅くなっちゃいました。
たのしいおしゃべりとおいしいお食事、幸せです。


今日は、会話もお料理も印象的なうえに、
さらに「七十二候」にもかなり心惹かれた夜でした。



【今日の1%】


せめて自分とパートナーのお誕生日の「七十二候」を覚えよう。