間が作り出すもの

実家でのテレビ番組や、映画をみて、
しみじみ感じたことがあります。
それは「間」の大切さです。


息つく暇もないストーリー展開や人の話というのは、
飽きないし、楽ですが、
考えさせないので、聞き手を受け身にさせます。


一方で、沈黙や「間」があるものは、
考えさせ、想像させ、あるときは不安にさせ、
深く入り込んでいくような気がします。


「間」が気になるのは、
私が早口であり、
うまく「間」がとれていないからかもしれません。


もう10年くらい前、以前勤めていた会社でのことです。
転勤で、ドイツから日本に戻ってきた40代男性に
「日本語が早口すぎて、聞きとれない」
と、言われたことが・・・・・・。


ゆっくり話そうと何度もチャレンジしていますが、
これが、なかなか難しい。
すぐに忘れてしまいます。


なぜ、早口で話をするのか。


気持ちが焦り、
沈黙が怖いからなのかもしれません。
勝手に「この沈黙は私がなんとかしなくちゃ」
くらいに思っていたように思います。


しかし最近は、以前に比べて、
沈黙もいいと思えるようになってきました。


相手の言葉を待つ
という大切さを実感したからでしょう。


とはいえ、まだまだ早口が治ったとはいえません。
もう少しゆったりと構えて、
しつこいくらいに、自分に「ゆっくり話す」と
言い聞かせが必要のようです。


「間」が、考えたり、期待させたりする時間を作ります。
告白するときや何かの発表があるときなどなど、
大切な話には「間」があります。


言葉に重みを持たせるためにも
「間」の力を利用せねば。


そういえば、
色気のある人の話し方って、
「間」がありますよね。



【今日の1%】


ゆっくり話す。間を大切にする。