「楽しくなければ仕事じゃない」

数学者の秋山仁氏が、
27歳にして米マサチューセッツ工科大学の教授である
数学の若き天才エリック・ドメイン氏との交遊を書いた一部です。


気が合うのは目指すところが同じだからだ。
難解な問題を解き歴史に名を残すことは目標ではない。

数学は人を感動させるためにある。
人を喜ばせる定理がいい定理だと信じている。


(09年3月17日付日本経済新聞「交遊抄」欄)


私が釘づけになったのは、この部分。
「数学は人を感動させるためにある。
人を喜ばせる定理がいい定理だと信じている。」


数学が人を感動させるという認識は
私には全くなかったので
かなり驚きました。


私にとって数学は「解く」もので、
回答が必ずあり、○か×の世界。


そういえば、「博士の愛した数式」(小川洋子)を読んだときは
“数字って雄弁で、美しいんだぁ”と思えた記憶も。
(やさしい気持ちになれて好きな本です。
 映画化されてましたよね。今度、借りて観てみようかな)


そもそも数学者の方々は、
数学をしていて楽しいから、
ずっと数学のことを考えられるんですよね?


世の中の「学者」と言われている方々は、
その分野が楽しいから、
何らかの喜びを得ているから、
研究をしているのだと思います。


なんて人それぞれなんでしょう! と思うとともに
やっぱり「楽しい」ということが
没頭できるすべての基本なのだと、
今さらながらに感じた次第です。


それも、「楽しい」だけじゃなくって
「人を喜ばせる」というところも重要になっています。


「数学」や「定理」の部分に、
仕事や本、絵画、料理、アイデア、お店など、
多くのものがあてはまります。


「仕事」は人を感動させるためにある。
人を喜ばせる「仕事」がいい「仕事」だと信じている。


仕事を楽しみながら、
こんなことを意識したら充実した時間が過ごせそうです。



【今日の1%】


人を喜ばせる仕事をもっともっと意識しよう。