ドトールコーヒーの鳥羽さんを支えた言葉

今日付の日経新聞私の履歴書」(鳥羽さん)からです。
少々長いですが、そのまま引用します。

数多の言葉の中で、一つの座右の銘を挙げるなら
因果倶時(いんがぐじ)」になる。


原因と結果というものは必ず一致するという釈迦の言葉だ。
現在の果を知らんと欲すれば過去の因を見よ、
未来の果を知らんと欲すれば現在の因を見よ。


この言葉を知った時、身の引き締まる思いがした。
現在の自分は過去の積み重ねの中にあり、
将来の自分がどのようになるかと考えるなら、
一日一日の積み重ねの中に将来の自分がある、と理解した。


人生の真理をこれほど厳しく、短く突いている言葉を知った時、
恐ろしい思いがし、
一日一日を真剣に生きよう、
いや一日どころか一分一秒もおろそかにできない、と息の詰まる思いがした。


鳥羽さんは、この「因果倶時」を忘れないように紙に書いて貼り、出社するたびに
「今日一日が将来につながるのだ」と自分に言い聞かせて
仕事に打ち込んできたのだそうです。


我が家には、夫が「これは我が家の聖書」といっている本があります。
それは『「原因」と「結果」の法則』(ジェームズ・アレン)です。
まさしく鳥羽氏の発言と重なります。


自分こそが自分の人生の創り手である。


私が『「原因」と「結果」の法則』を読んだ頃、
仕事や人間関係に対して、なんとなく不満を持っていました。
満足がいく状態でないのは、
「環境が悪い、環境のせい」ぐらいに思っていたのです。


それが、『「原因」と「結果」の法則』を読んだことで、
心の中のモヤモヤがサーッと晴れていきました。


うまくいっていないのは、環境のせいではなく、
全てはその環境を選び、作った自分が悪いのだと。
自分が築いて歩んできた中に原因があって、今の結果がある。


不満に思っていたことは、
全ては自分のせいなのだと素直になれ、
いい結果(満足)を得るためには原因作りをしなくては、と
動き出しました。


その時は、「あんな風になれたらいいな」と思う友人に久しぶりに連絡をし、
本を読み、高くて躊躇していたセミナーに申し込んだ記憶があります。


わかっているつもりでも、
こんなにも忘れっぽいのだから、
私も鳥羽さんみたいに、書いて目に入るところに貼らないといけませんね。


原因があって、結果がある。


あたり前であり、深いです。


ちなみに、他に鳥羽さんを支えた言葉は、

「長の一念」
課なら課長、部なら部長、社なら社長。
長として立つ人の一念によってすべてが変わる。


「働き一両、考え五両」
一の努力は一の成果しか生まないが、
イデアを持って一の努力をすれば五の成果が出る。


「品質は人質(じんしつ)」などがありました。



【今日の1%】


自分に大切な言葉は、忘れないように
紙に書いて毎日目に入るようにする。