「きょうの料理」が映す今

NHKの長寿番組「きょうの料理」のレシピが、
春から4人分から2人分表示になるそうです。

NHKは18日、3月30日放送分から、「きょうの料理」(教育、月〜木)で紹介する料理の
材料の目安を4人分から2人分に減らす、と発表した。
65年に5人分を4人分にして以来、44年ぶりの変更。


一世帯の平均人数が05年に2.6人まで減少したことや、
視聴者からも2人分を望む意見が多かったためという。
NHKは「食べ物の廃棄が問題となる中、食べ物を大切にする姿勢も示す」
としている。


一度に多めに作った方がおいしい料理や大人数向けの料理は、
今後も4人分やもっと多い分量で紹介することもあるという。

(09年2月19日 asahi.com)
http://www.asahi.com/culture/update/0219/TKY200902180365.html


きょうの料理」の分量変更は、
世帯人数が減ってきているという現実をひしひしと感じます。


国勢調査によると一世帯の平均人数が2.6人に落ち込み〜」よりも
「『きょうの料理』の材料が2人分になった」という話の方が、
インパクトがあり、記憶に残りやすい。


少子化対策に、なかなか貢献できない我が家は2人世帯。
私の周りを見渡しても、
3〜5人暮らしの家族ももちろんいますが、1人や2人暮らしは多いです。


私は以前、パン教室で講師をしていたことがあり、
同じ配合の同じ生地を、大きいサイズで焼いたパンと、
小さく成型して焼いたパンと、味、食感が違ったことを思い出します。


火の通り方、水分の蒸発の仕方が違うため、
同じ配合でも変わってくる。


私は、大きく焼いたパンの方が大好きです。
外はパリッと、中は良い具合に水分を含んでもっちりとしていて、
パンの香りもしっかりする気がします。


少人数世帯が増加して、レシピだけでなく、
少量入りの食パンや調味料も小瓶がますます増えましたよね。


アメリカ人や台湾人の友人が
「日本のものは、何でも小さいくてかわいい!」と
言っていたことを思い出します。


かわいいのは嬉しいですが、
国全体の勢いは小さくならないように祈るばかりです。



【今日の1%】

周りや自分の変化に気付かず、そのままになっているものは
変化させて、あわせていこう。