親切? おせっかい?

JR山の手線に乗っていた時のこと。


「もう一個だけぇ〜、いっこだけ〜〜〜! 
 ガムちょうだいっ!!!」
と、4〜5歳のハーフらしきかわいい女の子が
電車の中で、泣きながら
全身でお母さんに訴えていました。


お母さんは、
「もう食べたでしょ? 
 静かにしないと、降りちゃうわよっ!」
と、お菓子をあげる様子はありません。


一緒にいたおばあちゃんらしき女性も、
泣いた女の子にしゃべりかけたりして、
あやしてはいましたが、
お菓子はあげようとはしせんでした。


4駅くらい(ってことは8分くらい)、
ずーっとその女の子は訴え続け
それでもお母さんは、お菓子をあげようとはしません。


すると、
座っていた全く関係のないおばあさんが見かねて
「はい、どうぞ」
と、その女の子に、ガムかアメをあげたのです。


女の子は、とりあえず泣き止み、
恥ずかしげに、おどおどとしながら、それをもらっていました。


お母さんとおばあちゃんらしき人は、
顔を見合わせ、苦笑いしつつ「ま、いっか」という表情。
子どもに、
「ちゃんとお礼を言いなさい」といい、
女の子は、モジモジとお礼を言っています。


そして、そのタイミングで、
その家族は電車を降りていきました。
そうしたら、すごい勢いで
女の子が泣き始めたのです。


電車のドアが閉まる直前でした。
知らない人からお菓子をもらってビックリしたのか、
お母さんに叱られたのか、
ただお母さんに甘えたかったのか、
私にはわかりません。


それにしても、
お菓子をあげたおばあさんは、
やさしさなのか、
お節介なのか??


う〜ん。


「知らない人からお菓子をもらってはいけません」


とは、小さい頃から何度も言われる言葉。
“しつけ”をしようとしている母親にとって、
見知らぬ人からお菓子をもらうことや
ガマンを覚えさせたかったかもしれないことを考えると
その見知らぬおばあさんの行動は
迷惑だった・・・・・・??


とはいえ、お菓子をあげたおばあさんは、
あまりに泣き叫ぶ女の子が
かわいそうに思えて、
ただあやしたかったかもしれないし、
それとも、
とにかく女の子を静かにさせたかったのかもしれません。


お菓子をあげている姿は、
いい意味での「おせっかい」に
第3者には見えましたが、
どうなんでしょうね。


それにしても、
子どものストレートな感情表現と
あきらめない欲求はすごいですね。
あのまっすぐさに
ちょっと羨ましくもありました(笑)



【今日の1%】


たまには人間観察して、その行動について考えてみる。