小さい頃の夢

電車の中で袴を着た大学生を見るようになりました。
卒業のシーズンですね。


ふと「卒業」にまつわる懐かしいことを思い出しました。


中学の卒業を控えたある日、
クラスのみんなで、それぞれの中学の思い出と将来の夢を
テープに録音しよう!ということになりました。
(テープってところに時代を感じます・・・)


その時、私は中学の楽しい思い出は何を話したのか
全く覚えていません。


しかし、将来の夢を何と語ったのかは覚えています。
「コピーライターとお嫁さん」


その頃、「コピーライター」になりたいし、なれたらカッコイイなと思っていました。


もう一つの「お嫁さん」は、「コピーライター」と言ってしまったテレ隠しと
そんなの無理に決まってるじゃん、という自分自身にある小心者の声を聞いてしまったから。


「お嫁さん」と言った途端に、後悔して、自分の弱さを感じ、
どこかで“かわいさアピール”した自分を見ていました。


夢にフタをしてしまったような気分でした。


イチローの小学校の卒業文集「僕の夢」。

「僕の夢は一流のプロ野球選手になることです。そのためには、中学、高校と全国大会にでて活躍しなければなりません。

活躍できるようになるためには練習が必要です。僕は3才の時から練習を始めています。3才から7才までは半年くらいやっていましたが、3年生の時から今までは、365日中360日は、激しい練習をしています。だから1週間中で友達と遊べる時間は5〜6時間です。そんなに練習をやっているのだから、必ずプロ野球選手になれると思います。


そして中学、高校と活躍して高校を卒業してからプロ野球選手になれると思います。そしてその球団は、中日ドラゴンズか、西部ライオンズです。ドラフト入団で、契約金は、1億円以上が目標です。


僕が自信のあるのが投手か打撃です。去年の夏、僕たちは全国大会にいきました。そして、ほとんどの投手を見てきましたが、自分が大会ナンバーワン選手と確信でき、打撃では県大会4試合のうちホームランを3本打ちました。そして、全体を通した打率は、5割8分3厘でした。このように自分でも納得のいく成績でした。そして僕たちは1年間負け知らずで野球ができました。


だから、この調子でこれからも頑張ります。そして、僕が一流選手になって試合に出られるようになったら、お世話になった人に招待状を配って応援してもらうのも夢の一つです。


とにかく一番大きな夢はプロ野球選手になることです。」


イチローは、やっぱりすごい。
ビジョンが明確で、迷いがありません。


私の年齢は、立派すぎるほどの大人になりました。
けれど、今から数十年後にまた
「あの時どうして、やりたいことにフタをしてしまったんだろう」って
思わないように生きていきたい。


まず、言い切れる意志の強さです。



【今日の1%】

やりたいことにふたをしない。
動く前から決めつけない。